国際調理専門学校は、なぜ一流による教育にこだわるのか?これからの料理人に必要なこととは何か?
創作和食の生みの親として料理界をリードしてきた「和の巨匠」、道場六三郎学校長にお話を伺いました。
19歳で本格的に料理人を志し、銀座「くろかべ」で料理人としての第一歩を踏み出す。各地で料理の修行を重ね、テレビ番組「料理の鉄人」では最強の鉄人として人気を博し、銀座に「懐食 みちば」「銀座ろくさん亭」を構える。2005年、各分野で優れた技能や技術をもつ“現代の名工”にも選ばれ、80歳を節目に和食の伝統と道場独自の心を伝える試み「道場旬皿」への取り組みも新たにスタートさせた。
国際調理専門学校は、名誉教授の先生方がこれまで築き上げてきた「極意」というべきものが結集した学校です。私自身、和食の料理人として長くやってきましたが、本校の名誉教授の方々とお付き合いすることで自分の料理の幅も広がってきました。イタリアン、中華、フレンチの手法を和食に取り入れることで、料理人としての能力が上がり、応用力がついたと思っています。良い料理を創るためには、総合的に料理を学んで、良いところを吸収していくことが大切なのです。
私は、銀座8丁目で50年以上やってきましたが、昔から続いている和食のお店はもう3,4軒しか残っていません。食生活や生活様式の変化に伴って、料理も変わってきています。「日本料理はこれだ!」と伝統にしがみについているだけでは続かないのです。大事なのは、時代の流れに沿って、お客様が喜んでくれることを考えること。今は若手の料理人のお店でも感心するお店がたくさんありますし、私も交流させてもらっています。そうやって、これからの時代に合った料理を楽しく創っていきたいですね。
「料理を以て、人と成す」という言葉があります。料理人の仕事はサービス業のひとつです。さまざまなお客様に対する心遣いや作法を心得ておくことも大事です。私は、「人の2倍は働く」という強い気持ちで調理場に立ってきました。「どうしたら早くできるか」「どうしたら美しくできるか」と、考えて仕事する人とそうでない人では大きく違います。ぜひ、国際調理専門学校で頑張って学んでください。
国際調理専門学校の講師には、道場六三郎学校長をはじめ、日本料理、フランス料理、イタリア料理、中国料理、そしてスイーツの分野で業界をリードし続けるトップシェフが勢揃い。テレビで見たあのシェフも、このシェフも、これからの食を担っていくあなたに一流の技を直接伝授してくれます。一流の先生は、一流の料理人であり、一流店のオーナーとしての顔も持っています。ですから、本校では、授業中の態度や熱意が光っていた学生には、シェフの方から声をかけて、スカウトしてくれることも珍しくありません。また、通常は選考を受けることも難しい一流店であっても、本校で学べば特別に選考を受けることができます。本校が重視するのは、現場が求める知識・技術・態度を一流のプロが直接指導し、就職までしっかり面倒を見て、社会へと導く教育です。1人ひとりの学生が、国際調理専門学校で学んだことに自信をもって社会人初日を迎えられるように、入学から就職まで責任をもってサポートしていきます。